【FF6】フィガロと結婚 FF6 2011年05月03日 およよ、記事の表示復活してるー!忍者さんの中の方々には感謝です。そしてアップしたかった、久しぶりのFF6。マエドマ、結婚について。 xxxxx「へえ、結婚するんだ」映像付き通信機の画面の中では、笑顔のレポーターがにこやかにそのニュースを読み上げていた。隣国の王子の結婚。しかも、相手は貴族ではない、一般人の娘だという。それはとても話題性のあるニュースだ。「俺たちも呼ばれるかな」世間話の音で、マッシュは向かい側に座るエドガーに話しかけた。しかしエドガーはふん、と鼻を一つ鳴らし、目の前の酒瓶をグラスに向かって傾ける。何をそんなに不機嫌なのだろう、とマッシュは考え、すぐに理解した。「兄貴、あの人が美人だから羨ましいんだろ」「別に。世の中のレディの幸せを願うのが男の役目さ」などと言いながら、アルコールに頬を染めて唇を尖らせる様は、まるで子供だ。通信機の映像の中では、王子とその妻になる女性がにこやかに手を降っていた。「あーあ」エドガーが大きく溜息をつく。「俺もそろそろ結婚しなきゃかなあ」その、台詞に。マッシュは胸がずきんと痛むのを感じた。感じた、と思ったら、もう声になっていた。「兄貴は、俺と結婚するんだろ?」それは。――幼い日の約束だ。二人で勉強を抜けだして、こっそり覗いた城の厨房。テーブルの上に置かれた、三段重ねの真っ白なケーキ。それを食べたいだけの短絡的な約束。それでも、いつか二人で結婚しようといったあの幼い兄の声は、今でもマッシュの心の中にあるのだ。結婚なんて言葉の意味も知らないで。特に、王族である自分たちに取って、どれだけその言葉が重くなるのかなどということも知らないで。そのケーキを食べたいだけの、幼い言葉だった。それでも。マッシュにとっては、永遠にしてもいいくらい、大切な言葉だった。「…なんてね」マッシュは、笑ってみせた。同性で、兄弟で、双子で、なんて、どれだけ禁忌を犯しても足りない。「兄貴って、どんな女性(ひと)と結婚すんのかなあ? ティナみたいな可愛い人かな、それともセリスみたいな綺麗な人かな。 どんな性格の人かな?兄貴、結構抜けてるから、しっかりした人がいいよな。 結婚式って、やっぱり城でやるのかな?…だとしたら、やっぱりケーキは――」ふいに、ぽろりと涙がこぼれた。「あ…悪り、兄貴…」ごしごしと眼をこする。なんとか、後から溢れるのをこらえて、マッシュはまた笑う。「…兄貴が結婚したらさあ、俺、寂しくなっちゃうな」言い終わらぬうちに、エドガーが立ち上がった。何をするのかと見ているマッシュの目の前まで歩いてきて、す、と手を伸ばす。その冷たい手のひらがマッシュの頬を撫でて、それよりもっと熱いものがマッシュの唇に落ちてきた。「兄、貴」酒臭い唇が離れてまた元の席に戻るまで、マッシュは動くことが出来なかった。エドガーは、立ったままグラスに残った液体を干し、元のように椅子を引いて座る。散らばった酒の瓶とグラスを乱暴に退けてテーブルに肘を付き、その上に頬を載せた。「俺も、お前が結婚しちゃったら寂しいよ」少しかしげた頭から、青い瞳の視線はまっすぐにマッシュを射ぬいて。マッシュも同じ色の瞳を持っていて、それは今エドガーを射ぬいているのだ。双子なのだ、と唐突に意識した。願いは、いつだって同じだった。「――だけど、あのケーキは、きっと一緒には切れないだろうからさ」最初の共同作業ならとうに終えている。それならば、その儀式に何の意味もない。とっくに、夫婦よりも強い絆など、手に入れているのだ。「別の機会に、食おうぜ。ケーキ」「うん」今度こそ約束だ、とエドガーが小指を差し出す。マッシュは、それよりも太い小指をそれに絡めた。今度こそ、叶う約束を二人で。いつかあなたに訪れる花嫁も知らない、二人だけの約束を。-----TVではロイヤルウェディングがどうの言ってるのでワタシの知る限り最もロイヤルで結婚に縁のありそうな人たちに飲み会させてみた。結婚しようが公式とかもう何あの兄弟!大好き!!幼少フィガロ妄想が最近、とても美味しい。でもFF6はフィガロだけじゃなくてもう全部大好き。以下ちょっぴりフィガロ結婚妄想。主に江戸川さん。反転。エドガーは、ED後すぐ辺りに結婚すればいいと思う。世界崩壊とかフィガロ城沈没とか暗くなってる国民たちに明るいニュースを提供する意味も込めて。相手はエドガーもマッシュも昔から知ってる貴族の女性で、穏やかなんだけど少し気の強いところもあって、兄弟愛に理解のある人だといい。マッシュは結婚しないで一生兄貴と国に尽くせばいいと思う。んでもって時々兄貴といちゃこらちゅっちゅして兄貴の嫁さんに睨まれればいい。「マシアス様、何をしてらっしゃるの?」みたいな。んで、三人で幸せに暮らせばいい。兄貴と嫁さんの間に二人くらい子供が出来てもいい。-----そんな妄想! PR