【銀魂】バカ と バカ その他SS/落書き/語り 2012年02月14日 【銀魂】 原 山あゝ青春。※二人共口調とかわかんないのでかなりエセ。※一応バレンタイン 「原田ぁ」 見回りから帰ってきて、さて夕飯でも食いに行くかね、というそのタイミングで。 遠慮無く障子を開けて現れたのは友人の山崎だった。「――何」 丁度着替えようとしていた所で、俺は上着を脱ぎ捨ててベストに手をかけたところだった。 それを見て、一旦山崎は口を閉じて、それからにやりと笑った。「……ねえ、隊長服着させて」 長いこと友達をやってはいるが、時折このバカが何を考えているのかわからない時がある。バカ と バカ「いいじゃん着させてよ」「なんでだよ。お前が隊長になってから着なさい」「副長がいる限り無理。あの人俺が出世するの望んでないもん。一生俺をパシリとしてこき使いたいんだ」 ぷ、と頬を膨らませて山崎がいじける。 だけど知っている。奴がそんな顔をするのは、本当に不機嫌じゃないとき、逆に楽しんでいる時なのだ。「だって、ねえ聞いてよ原田ー」「聞くから着替えさせて。あと夕飯とか食いたい。ハラ減った」「原田の腹なんかどうでもいい」「原田の腹を山崎がどうでも良くても、原田はよくないの」 そんな軽口を叩いている隙に、山崎は横から手を伸ばして、敷きっぱなしの煎餅布団の上に投げておいた俺の上着を取ろうとする。 それを奪われる前に、俺は足で上着を引っ掛けて自分の手元に蹴り上げた。「けちー」「なんで急に隊長服」「いや、まあ、聞いてくださいよ右之助君」「何キャラだよお前」 山崎はどかっと布団に腰を下ろして胡座をかき、その膝の上に肘をつく。そして非常に不機嫌な顔を作って口を開いた。「『山崎ィ、お前なんでそんなに地味なんだ』」 副長の真似らしい。何故か下顎を突き出すようにして巻き舌で発せられた台詞は、全く副長に似ていない声音なのに妙に似ている気がして、俺は爆笑した。「『昨日久しぶりにアニメ銀魂見たんだが、OPでお前どこにいんのかわかんねェんだよ』」「あー」 思わず納得してしまえば、「いるよ!?俺いるよ!?テロップかかってたけどちゃんといるよ!?」 ぶんぶんと子供のように手を振って山崎が主張する。「原田はその点いいよな!画面暗くてもハゲだから目立つもんな!」「誰がハゲだ!剃ってんのこれは!」 そのツッコミ古すぎ、といって山崎はけたけた笑った。「――で?」「ああ、うん。だから、隊長服とか着たら目立てるかなあって」「剃ったほうが目立てるんじゃねえの」「やめて、剃るとかやめて、モヒカンの悪夢が蘇るから」「隊長服来たところで別に目立てねーぞ?現に俺出てねえOPとかEDとか超あるじゃん」「原田は原作で一回も名前出てないからいいの。1巻から出てる俺とは違うの」「ジミーくんのくせにむかつかせてくれるねぇ」 座り込んだ山崎の後ろに回り込み、げんこつでぐりぐりと側頭部を抉ってやる。ぎゃあ、と悲鳴が上がった。「あだだだだ、やめて原田ー」 しかし。「とりゃ」「うお!」 本気でない拳の間を奴はするりと抜け、あまつさえ落としていた俺の上着も盗み出すことに成功しやがったのである。「隙ありーいただきー」「あってめ、返せ」「やだよ、着るんだもん俺」 そう言いながら、ばさり、と俺の隊長服の上着を羽織った山崎は。「…似合わねー……」 ちなみに、俺と山崎の身長は丁度10cmくらい違う。だがそれ以上に体つきに差があるせいで。 肩幅は余るわ袖は余るわ、襟ぐりも広すぎるし腰の辺りもだぶだぶで。 そんなでかすぎる俺の上着の中にちょこんと収まった山崎は、自分の体を見下ろした後、ぽつりと口を開いた。「…はらだのでぶ」「お前が細すぎんだよ。肉食え肉」「はらだのはげ」「あァ!?誰がハゲだゴルァ!!」「そこでキレるの!?」 山崎が笑った。俺も笑った。 でかすぎる上着を纏って、山崎がくるりと一回転する。余り過ぎた裾がふわりと広がった。「俺じゃなくて一番隊隊長サマとかにお願いすりゃ良かったのに」「沖田隊長?あの人はダメダメ、そんなお願い一個聞いてもらうために何犠牲にすればいいのか想像もつかねえや」 体型が一番近い隊長格を上げてやったのに、一瞬で切り捨てられる。「でも、本当に似合わないなー俺」「そりゃ、これが俺の服だからだろ。お前にぴったりのサイズだったら似合うって」「ほんと?」「ほんとほんと」「やったぁ。俺を肯定してくれる原田が、さがるは大好きです」 両手の指を組み合わせて頬にあて、小首をかしげてシナを作る山崎。「アホか」 こつんとデコを殴ってやったら、暴力反対ーと大げさに泣きまねをしていた。 その後も、裾を摘んだり余った袖を振り回したりしていたが、やがて、「まあいっか、返す」 あっさりと脱いで、ぽいとこちらに放り投げてきた。 それを俺が受け取る時、既に山崎は用事は済ませたとばかりに部屋から半分出ていた。「じゃ、俺先夕食行ってる」「まだ食ってなかったのか」「原田待ってたの。今日サラダにニンジン入ってるから」「せっかくケナゲな友達が俺のことを待っててくれたんだ。有りがたく頂かせていただこう」「わーい」 ニンジン嫌いの友達は無邪気に笑って、部屋を出ていこうとした―その前に。「あ、そうだ原田、それクリーニング出したほうがいいよ。原田臭がした」「なんだよ原田臭って――っておい」 先行ってる!と最後まで聞かずに山崎は駈け出して行ってしまっていた。 全く、あの友達は捨て台詞が得意である。「…………………」 原田臭、と。言われてしまえば気になるじゃないか。「…………………」 嗅いでみたら、たしかに汗臭くて少し凹んだ。 臭かったなら山崎も、それを指摘して早く脱げばよかったものを。というか、着る前に気づけ。「はあ…」 クリーニング代も馬鹿にならないが、気付いてしまえば無視することもできない。 明日、朝一で出しに行こう。 そう思って、とりあえずクリーニング屋のおばちゃんに怒られないよう、ポケットのものを出すことにした。「………?」 鍵、ガムの包み紙、そういったものに混じって、見たことのないものが現れる。 指輪、だ。 しかも、輪の部分がプラスチックでできていて、宝石が付いているべきところに飴がついたバカらしい代物。 なんじゃこりゃ、と考えた所で、まだポケットのなかに何か残っていることに気づいた。 それは、ノートを破ったような紙片を畳んだもので。 『ハッピーバレンタイン!結婚しよう!』 そんな文字が山崎の筆跡で書かれていて。 やっぱりあれはバカだ、と何だか俺は愉快な気分になってしまって、声を出して笑った。 部屋を見渡したら開けていないキシリトールガムが1本見つかったので、あとで隙を見て奴のポケットに投げ込んでやろうと思う。 その時に一緒に投げ込む手紙には何と書こう。 今度は裸で俺の上着を羽織って下さい、とでも書いてやろうか。 だけどあのバカなら本当にやりそうで怖いから、そうだ、奴が飴の指輪にちなんできたのなら。 俺は「息スッキリエチケット!」なんて書かれたこのガムにちなんで。 『その前にキスでもどうでしょうか』なんて。 あんなバカに向かってそんな文章送っちゃう俺も、多分大いなるバカなんだろう。なんだこれ…な ん だ こ れ … !!バレンタインに原山。まさかの。原山バレンタイン。これバレンタインか?どうだ?何なんだ??すごく、書こうかどうしようか迷った。だって……誰得……じゃん?俺得でしかない……じゃん?キャラ崩壊してるし。………ね?っていうか原田のキャラが全くわからん件。そりゃそうよねー。だから、ひじやまか全然別ジャンルにするかとかも考えたんだけど、やっぱり話思いついたのはこの二人だったから。土山だと思ってたら意外と近山だと思いきやまさかの原山で落ち着いたあたし。…おとなしく土山に収まってればネットサーフィンが楽しかったはずなのに!!普段上司ばっかに囲まれてパシらされたりDV受けたりそんな不幸の星に生まれた山崎が唯一タメ語で喋れる相手だよ。新八くんもタメ語だけど違うんだ、気安さが違うんだ。ハゲだからアフロにもならないよ。一緒にミントンもしてくれるみたいだよ。左之助が左之なら右之助は右之?はらだーとかうのーとか呼んでる山崎想像したらかわいすぎてヤバイ何あの萌える生物。生物兵器だ。はらだーって全部ア段の音だから口開けっ放しになるんだよね。うのーだと唇ちょっととんがるね。どっちにしてもアホ面だね。山崎かわいい。その内原作でもアニメでも何でもいいから原田のこと呼んでやってください。土方さんに怒られて愚痴ったり局長がアホで愚痴ったりしてればいい。で結局夜遅くまで原田の部屋でダベったりしてて、うっかり山崎が原田の布団占領したまま眠っちゃったりしてどうすんべこれ俺どこで寝ればいいの寝る場所ねーよどけ山崎って全く色っぽい話にならないような原山が読みたくて書きたい。あとうっかりその気になって押し倒して押し倒されちゃったりするんだけど、丁度電気が原田の頭にあたって後光差しちゃったりしてそれが山崎のツボに入っちゃってばくしょうして何かもうぐだぐだになっちゃうようなそんな原山が読みたくて書きたい。原山に色気はいらない。青春があればいい。ちなみにひじやまにはDVがあればいい。あっ、ザキアニメ登場おめ!来週は白ザキも見れるんだよね!補足:OPの山崎がどこにいるのかわからない方用。ありがたやー【ニコニコ動画】銀魂 山崎春のOP,ED祭り…原田と山崎が色違いのユニフォームでタッグ組んでミントンしてるEDはどこへ行ったら見られますか。 PR