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マイナー作品とかのションボリ二次創作を細々と。

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お前に会いにきたお題:ルウソ編

某端っこの人の「お前に会いにきた」ネタをお借りしました。
ニュアンスが結構変わってしまった…ごめんなさい。

【海賊】船長*狙撃手(勝手にほんのちょこっと某端っこの人のゾロサンにリンク)


=====

ああ困った、とおれは思った。どうやらキッチンには入れないらしい。
真夜中、ふとのどが乾いてしまっただけなのに、どうしてまあ、こんなことに。
今、何にも知らないふりをして突入するのは簡単だけど、できれば他人の、しかも仲間の『そんな』姿は見たくないわけで。
「…はァ」
しょうがない。
確か工場にもボトルに入れた水を置いていたはずだから、あれを飲もう。
渇いた喉を擦りながら、仕方なくおれは踵を返した。

「あ?」
「んあ?」
扉の前に立ったところでフリーズ。
なんと、工場の扉が向こうから開いたのだ。おれ工場本部から出てきた、おれじゃない誰か。
「……」
思わず、出てきた人物をまじまじと見てしまう。
つまり、人のテリトリーだとか誰かの居場所だとか、そんなことを今さら気にするはずがない我らが船長を。
「おー、ウソップ!どこ行くんだ?」
「そりゃこっちのセリフだルフィ!お前こそ、何でここにいんだ?」
「おれか?おれはお前に会いに来たんだよ」
「あー?」
「だってよ、男部屋誰もいねェんだ」
ルフィの言葉におれは考える。
フランキーは見張り当番、人間二人は…まあ、…キッチンにいる。うん、いるんだ、キッチンに。だからおれはキッチンに入れなかったわけで。
つまり、残りは一人。
「チョッパーは?」
「んー、なんかナミに呼ばれて女部屋行った」
「そっか」
「お前は?」
「ん?」
唐突な切り返しに少々面食らうものの、まあルフィだからそんなものだろう。
そうだな、と少し考えてから何となく、ルフィの喜びそうなことを言ってみようかな、と思った。
「…おれは、お前の顔見に行くところだったんだ」
「……」
あ、疑わしい目。
でもそこはルフィのこと、すぐ、それがどうでもいい話題だと思ったらしい。
「じゃ、ここでいいか?」
「何が」
「おれはお前に会いに来たんだし、お前はおれの顔を見に来たんだよな?」
「んー…ん、そうだな。そうかな」
「よーし」
「って待てーい!!」
突然おれの肩を掴んできたルフィの手を引き剥がす。今何をしようとしたのかわかってしまったので。
「おれはいま非常にのど乾いてるんだ!」
「だからなんだよ」
「だー!だから今はお預けだっての!阿呆!」
「むー?」
ルフィは納得いかないように首をかしげていたが、すぐににやりとした笑顔になる。
振り向いたおれ工場本部内、作業台の上。その視線の先に…
「ど、どうしたのかなー?ルフィくーん?」
視線合わせてーおねがーいと言ってみるものの、ルフィの視線はアレを見ているばかりで。
「あ!」
目にもとまらぬスピードで腕が伸び、そのボトルを手に取る。そして、一気に口に含んでしまった。さながら顔だけ水ルフィ。
「コンニャロ!何してくれんだ!」
「むーむ、むむーむんむむ」
「だー!何言ってんのかわかんねっつの!!」
しかし、何となくはわかってしまう。膨らんだ頬と口を指差し、次におれを指差し。
つまり、水飲みたいならおれとマウストゥーマウスでどうぞ、と。そういう意味だ、これは。
そんなこと自分から出来るわけないと、おれがあたふたしていると、ルフィは焦れたようだった。
「むー!」
「うあ」
おれの横の壁にダン!と手をついて、おれの逃げ道をふさぐ。次いですぐに口もふさがれた。
意図はわかりきっているので、しかたなくおれも口を少し開けて受け止める。
…しかしちょっと、一気に水くれすぎじゃないかなールフィくん。
おれはゴムじゃねんだぞ。
ぬるまった水が喉の中と外を流れおちていく感触を感じながら、おれは思った。
明日からは必ず水を持ち歩こうということと、それから。
おれたちはゾロとサンジのことを呆れられないな、ということを。


-----
あれー!?淵蝶書いてたハズなのになああああ!?
先にこっちができちゃったのでうp。
押せ押せ船長と流され狙撃手。

某さんちでゾロとサンジの出番しかないなら、とりあえず自分が狙撃手の出番を補償できる。
そして合わせ技で増えていくコックさんの存在。

最初はちゃんとタイトルもついてて「渡る航路はホモばかり」って(ry
ごめんなさい嘘でした。

よーし次こそはもうちょっと会話内容を合わせるぞ!

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